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/ @metcha-gen
【語句解説】
・葵上(あおいのうえ)
…光源氏の最初の正妻。源氏との間に長子・夕霧をもうける。この名は後世の読者がつけた便宜上の名前で、彼女が主役級の扱いを受ける第9帖「葵」帖から取られている。
・朱雀帝(すざくてい)
…『源氏物語』に登場する二番目の帝(在位「葵」~「澪標」)。桐壺帝の第一皇子で、母は弘徽殿女御(大后)。光源氏より3歳上の異母兄。桐壺帝から譲位され24歳で即位。
・大后(おおきさい)
…「おおきさき」の音便化。皇后・皇太后のこと。弘徽殿女御は朱雀帝が即位した以降、弘徽殿大后と呼ばれることになる。
・左大臣(さだいじん)
…葵上・頭中将の父であり、光源氏の義父。後に、摂政及び太政大臣にまでなった人物。
・六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)
…桐壺帝時代の先の皇太子の妃で、六条京極に住まいを構えていることからこの名がある。光源氏の最も早い恋人の一人。強い嫉妬のあまり、生霊となり、また死後は死霊にもなっている。
・斎宮(さいぐう・いつきのみや)
…天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えるために選ばれた、未婚の皇族女性(内親王)のこと。斎王とも。
・斎院(さいいん)
…賀茂斎院、または賀茂斎王とも。京都の賀茂神社(現在の上賀茂神社・下鴨神社)に代々奉仕した女性のこと。伊勢神宮に仕えた斎宮(伊勢斎王)と同様、天皇家の未婚女性(内親王)の中から選ばれた。
・禊ぎ(みそぎ)
…罪や穢れを落とし自らを清らかにすることを目的とした、神道における水浴行為である。不浄を取り除く行為である祓(はらえ)の一種とされる。ここでは御禊(ぎょけい:天皇 即位後、大嘗会の前月に賀茂川の河原で行うみそぎの儀式)のこと。
・右大将(うだいしょう)
…右近衛府の長官。光源氏は22歳のとき右近衛大将となっていた。
・物見車(ものみぐるま)
…祭礼などの行事を見物するときに乗る牛車(ぎっしゃ)。
・葵祭(あおいまつり)
…正式には賀茂祭と呼ばれる。京都市の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で、5月15日(陰暦四月の中の酉(とり)の日)に行なわれる例祭。「祇園祭り」「時代祭り」とともに京都三大祭りに数えられるが、その中でも最も古い歴史を持っている。平安時代、「祭」といえば賀茂祭のことを指した。
・紫野(むらさきの)
…京都府北区南部の地名。
・源典侍(げんのないしのすけ)
…『源氏物語』の登場人物の一人の通称。桐壺帝に使える老女房で、身分が高く、上品で人々の信望もあるものの、色好みで軽薄な性格の高級女官として「紅葉賀」「葵」「朝顔」に登場する。
・芥子(けし)
…からしなの種子で独特の香りがする。真言密教で護摩(ごま)を焚いて加持祈祷を行うときに用いる。
・三日夜の餅(みかよのもち)
…新婚三日目の夜、新郎新婦が、新婦の家で食べる祝い餠(もち)。「三日(みか)の餠(もちひ)」「三日の夜の餅(もちひ)」とも。これを食べることを結婚成立のあかしとした。
【概略説明】
源氏物語では、女性の名前がほとんど書かれません。各帖で詠まれる和歌などから「紫」や「朧月夜」と後世の読者が便宜上名づけています。今回の主人公「葵上」は、もちろん第9帖「葵」からとられたあだ名です。しかしこの第9帖は、葵上の出産と死だけでなく、葵祭や桐壺帝の譲位、車争い、そして紫上の処女喪失など非常に多くのテーマが盛り込まれており、特に車争いの場面は見ものです。源氏物語54帖を全部読むのは大変ですが、この第9帖だけ読んでも面白く源氏物語の世界を満喫できると思います。
#葵祭 #車争い #めっちゃ!源氏物語
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