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/ @metcha-gen
【語句解説】
・中宮・皇后(ちゅうぐう・こうごう)
…天皇の第一妃(正妻)。「中宮」は皇后の住まいを指し、「皇后」の別称である。
・女御(にょうご)
…天皇の後宮の身位の一つで、皇后・中宮に次ぐ後宮の女官。天皇の寝所に侍した。官位は皇后・中宮に次ぐ。皇族女性や大臣以上の娘から選ばれ、更衣よりも格上である。
・更衣(こうい)
…天皇の後宮の身位の一つで、女御に次ぐ後宮の女官。天皇の衣替えをつかさどる役であったが、のち寝所に奉仕するようになった。大納言以下の娘が選ばれる。
・一条天皇(いちじょうてんのう)
…第66代天皇(在位986~1011年)。第64代・円融天皇(えんゆうてんのう)の第1皇子として生まれ、わずか7歳で即位。皇后定子や中宮彰子のほかに3人の女御をもつ。32歳の時、病が重くなり、25年の任期を終え三条天皇に譲位しその直後に病没した。
・藤原道隆(ふじわらのみちたか)
…953〜995年。平安時代中期の公卿。関白家・藤原兼家の長男。官位は正二位・内大臣。父・兼家の後を継ぎ、甥にあたる一条天皇の即位後は急速に昇進し関白となる。娘・定子を女御として入内させ、後に中宮となす。政治の中枢を担うが、僅か5年ほどで病没した。
・皇太后(こうたいごう)
…先代の皇帝・天皇・国王の皇后であった者、ならびに皇帝・天皇・国王の母親(生母)である者、およびその称号。
・太皇太后(たいこうたいごう)
…先々代の帝王の正妻(皇后)もしくは、当代の帝王の祖母に対して用いる尊称。
・円融天皇(えんゆうてんのう)
…第64代天皇(在位969~984年)。村上天皇の第5皇子、中宮安子の3番目の皇子として誕生する。関白・藤原兼通(安子の兄)の庇護の下、安和の変で円融帝として即位し、兼通の娘・媓子を入内させ中宮とする。媓子没後、第一皇子を産んだ詮子(藤原兼家の娘)ではなく、寵愛する遵子(じゅんし:関白頼忠の娘)を中宮とした。
・藤原遵子(ふじわらのじゅんし・のぶこ)
…957〜1017年。平安時代中期、関白藤原頼忠の次女。円融天皇の中宮であった媓子が没したため、空いた中宮位を第一皇子(のちの一条天皇)を産んだ女御・詮子と争った結果、遵子が中宮となった。一条天皇の即位で皇太后となる。
・藤原詮子(ふじわらのせんし・あきこ)
…962〜1002年。平安時代中期、第64代天皇・円融天皇の女御。一条天皇の母(国母)。院号は東三条院(ひがしさんじょういん)。
・藤原 頼忠(ふじわら の よりただ)
…924〜989年。藤原北家小野宮流の祖である藤原実頼の嫡男として、関白太政大臣にまで登り詰める。しかし、天皇と外戚関係を得ることができず、摂関の座を従弟にあたる九条流の家系に独占されることとなり、子孫は栄達しなかった。
・藤原兼家(ふじわらのかねいえ)
…929〜990年。平安時代中期の公卿。藤原北家九条流の祖・藤原師輔の三男。官位は従一位、摂政、関白、太政大臣。東三条大入道殿と呼ばれた。藤原道隆・道長・道綱の父。
・藤原定子(ふじわらのていし・さだこ)
…976〜1001年。一条天皇の皇后(号は中宮、のち皇后宮)。数え15歳の春に、4歳年下の一条天皇に入内。脩子内親王・敦康親王・媄子内親王の生母。皇后には2代前の円融天皇の妃・遵子が君臨していたため、定子の立后は無理なはずだが、道隆はその中に割り込み、定子を立后させるために「中宮」の称号を皇后から分離させ、定子を「中宮」とした。
・藤原彰子(ふじわらのしょうし・あきこ)
…988〜1074年。一条天皇の中宮。999年、わずか12歳で入内し、1000年に中宮に立后する。このとき、后位にあった定子が存命していたため、史上初の「一帝二后」となる。女房には『源氏物語』作者の紫式部、歌人・和泉式部、赤染衛門、伊勢大輔などを従え、文芸界を形成していた。後一条天皇、後朱雀天皇の生母(国母)、女院。院号は上東門院(じょうとうもんいん)。
・藤原道長(ふじわらのみちなが)
…966〜1028年。平安時代中期の公卿。藤原北家、摂政関白太政大臣・藤原兼家の五男として生まれるが、道隆・道兼という有力な兄に隠れ、一条朝前半まではさほど目立たない存在だった。しかし、兼家の死後に摂関を継いだ兄たちが相次いで病没すると、道隆の嫡男・伊周との政争に勝って政権を掌握。左大臣に昇った。一条天皇・後朱雀天皇・後冷泉天皇の三帝の外祖父。
・桐壺更衣(きりつぼのこうい)
…光源氏の生母。父は大納言ですでに亡くなっていた。桐壺帝に寵愛され、女御たちからのいじめに遭って心神衰弱し病没する。
・藤壺(ふじつぼ)
…別名「飛香舎(ひぎょうしゃ)」とも呼ばれる宮中の御殿で、庭に藤の花を植えられていたことから藤壺と呼ばれる。藤壺宮は、この御殿を賜った女御で、桐壺更衣亡き後、桐壺帝の寵愛を一身に受け、中宮、皇太后となる。
・頭中将・権中納言(とうのちゅうじょう・ごんのちゅうなごん)
…左大臣(太政大臣)の息子で、光源氏の義兄(葵上の兄)。光源氏とは恋の競争相手でもあり良きライバル。
・明石の君(あかしのきみ)
…光源氏の愛人の1人で、源氏の一人娘(のちの明石の中宮)を産んだことにより、紫の上、花散里に次ぐ地位を得る。父は源氏の母桐壺更衣の従兄弟にあたる明石の入道、母は明石尼君。
・紫の方・紫の上(むらさきのかた・むらさきのうえ)
…北山で祖母の尼君に育てられていた若紫を光源氏が見出し、藤壺とうり二つの容姿に惹かれ、さらに藤壺の姪であることを知り執着を持つ。祖母の死後、父・兵部卿宮に引き取られるはずであった若紫を略取し、自邸の二条院において理想の女性に育てる。後に光源氏の妻となって紫の上(※本動画では紫の方)と呼ばれる。源氏の正妻格として扱われるが、当時の結婚形態からすると正式な北の方とは言えない。
・明石の姫君(あかしのひめぎみ)
…光源氏と明石の君との間に生まれた一人娘。祖父の明石入道が見た夢によって、将来は国母となる運命を約束されている。出自の低い母から生まれたため、源氏は娘を手元に引き取り、正妻格である紫の上の養女となって入内する。明石姫君は紫の上に愛情深く育てられ、美しく育つ。
・尚侍(ないしのかみ・しょうじ)
…日本の律令制における官職で、内侍司(ないしのつかさ)の長官を務めた女官の官名。
・典侍(ないしのすけ・てんじ・すけ)
…日本の律令制における官職で、内侍司の次官を務めた女官の官名。単に「すけ」とも呼ばれた。
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