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動画概要
『源氏物語』では、植物や色彩が効果的に用いられています。今回の第21帖「少女」は、ピュアな色合いである「浅葱色」がテーマです。当時の王朝貴族の装束や位階も、色彩が基調に置かれます。浅葱色とは、いったいどのようなイメージだったのでしょうか?
今回は第21帖「少女」の前半部分について語っています。内大臣(頭中将)の娘・雲居の雁と、光源氏と葵上の息子・夕霧との幼い恋物語がテーマです。夕霧の愛した「少女」にもご注目ください。
語句解説
・夕霧(ゆうぎり)
…光源氏の長男。母は頭中将の妹である葵上で、夕霧を産んだ直後に亡くなっている。夕霧の名は彼が中心人物になる第39帖の巻名に因んで後世の人がつけたもの。
・元服(げんぷく・げんぶく)
…奈良時代以降の日本で男子の成人を示すものとして行われた儀式。通過儀礼の一つ。
・位階(いかい)
…国家の律令制度に基づく個人の地位・身分の序列、等級のこと。位(くらい)ともいう。
・正六位(しょうろくい)
…日本の位階における位のひとつ。従五位の下、従六位の上に位する。六位は下国の「国司」やその次官である「介(すけ)」などが叙せられる位であった。五位以上の貴族とは一線を画し、昇殿は許されない(ただし蔵人の場合は職務上昇殿が許される)。
・殿上人(てんじょうびと)
…日本の朝廷において、天皇の日常生活の場である清涼殿の殿上間に昇ること(昇殿)を許された者。ただし三位以上は「上達部(かんだちめ)・公卿(くぎょう)」と呼ばれ別格なので、通常四位〜五位(六位の蔵人含む)の者を指す。
・袍(ほう)
…日本や中国などで用いられる衣服。束帯(そくたい)のうわぎで、日本においては官服のひとつ。武官は両脇の袖付けの下を縫い合わせない闕腋袍(けってきのほう)、文官は袖付け下を縫い合わせる縫腋袍(ほうえきのほう)を着用する。
・地下(じげ)・地下人(じげにん / じげびと)
…日本朝廷に仕える者のうち、清涼殿殿上間に昇ることが許されない位階(通常六位以下)の者をさす。
・大学寮(だいがくりょう)
…律令制のもとで作られた式部省(現在の人事院に相当する)直轄下の官僚育成機関。官僚の候補生である学生に対する教育や儒教における重要儀式を行った。
・浅葱色(あさぎいろ)
…葱藍で染めた薄い藍色のこと。現在は明るい青緑をこう呼ぶこともある。 青色よりも緑色に近い。浅葱とはネギの若葉・新芽が語源である。
・葵上(あおいのうえ)
……光源氏の最初の正妻。源氏との間に長子・夕霧をもうける。この名は後世の読者がつけた便宜上の名前で、彼女が主役級の扱いを受ける第9帖「葵」帖から取られている。
・大宮(おおみや)
…一院の女三の宮(第三皇女)で、桐壺帝の同腹の姉妹。光源氏のおばにあたる。左大臣の正妻として降嫁し、頭中将と葵の上を産んだ。三条殿に住んだことから、三条の大宮とも呼ばれる。
・二条東院(にじょうとういん・にじょうひがしのいん)
…光源氏の自邸・二条院の東隣の敷地に増築された寝殿。西の対(離れ)には光源氏の妻の一人・花散里が住まい、家政の一切を取りしきる。
・梅壺女御(うめつぼのにょうご)
…六条御息所と前皇太子(桐壺帝の弟)との間の一人娘。光源氏の従妹にあたる。朱雀帝即位の時に伊勢の斎宮に任命され、冷泉帝の御代に帰京。母の死後、光源氏の庇護の下、冷泉帝に入内し、梅壺女御となる。
・冷泉帝(れいぜいてい)
…桐壺帝の第一皇子、光源氏の異母兄。表向きは桐壺帝と藤壺との間に生まれた皇子として扱われているが、実は光源氏と藤壺の間に生まれた子。彼の出自は秘められたまま帝位に就くが、のちに実父は光源氏であるという事実を知ることになる。
・入内(じゅだい)
…貴族の女性が中宮・女御などの妃として内裏(宮中)に入ること。
・中宮・皇后(ちゅうぐう・こうごう)
…天皇の第一妃(正妻)。「中宮」は皇后の住まいを指し、「皇后」の別称である。
・女御(にょうご)
…天皇の後宮の身位の一つで、皇后・中宮に次ぐ後宮の女官。天皇の寝所に侍した。官位は皇后・中宮に次ぐ。皇族女性や大臣以上の娘から選ばれ、更衣よりも格上である。
・頭中将・権中納言(とうのちゅうじょう・ごんのちゅうなごん)
…左大臣(太政大臣)の息子で、光源氏の義兄(葵上の兄)。光源氏とは恋の競争相手でもあり良きライバル。『源氏物語』の中では官職名で呼ばれ、第17帖「絵合」では権中納言、第21帖「少女」では内大臣となっている。
・弘徽殿女御(こきでんのにょうご)
…後宮の「弘徽殿」を賜った女御(妃)の呼称。ここでは頭中将(内大臣)の娘である冷泉帝の女御をさす。母は桐壺帝の右大臣の四女。女御として入内するため、頭中将の亡父(当時は太政大臣)の養女となっている。
・雲居の雁(くもいのかり)
…頭中将(葵上の兄)の娘。母は早くに離縁し按察大納言の北の方となっており、祖母に当たる大宮の三条殿で、同じく大宮を祖母に持つ光源氏の子、夕霧とともに養育され、やがて愛し合うようになる。夕霧と引き離された心情を「雲居の雁もわがごとや」と口ずさんだエピソードから、「雲居の雁」と呼ばれるようになる。
・明石の姫君(あかしのひめぎみ)
…光源氏と明石の君との間に生まれた一人娘。祖父の明石入道が見た夢によって、将来は国母となる運命を約束されている。出自の低い母から生まれたため、源氏は娘を手元に引き取り、正妻格である紫の上の養女となって入内する。明石姫君は紫の上に愛情深く育てられ、美しく育ち、いずれは今上帝の中宮となる。
・対(たい)・対の屋(たいのや)
…寝殿造りで、主人の起居する寝殿に対して東・西や北につくった別棟の建物。 妻や子女が住み、渡殿(渡り廊下)などで寝殿(母屋)と結ばれる。
・衣擦れ(きぬずれ)
…歩くときなどに、着た着物の裾などがすれ合うこと。また、その音。
#源氏物語 #少女 #めっちゃ!源氏物語
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